輝きをこの手に

君はスターライダー✩°。

周りに流され、流され。(『窮鼠はチーズの夢を見る』の個人的感想)

『窮鼠はチーズの夢を見る』を観てきましたーー(とりあえず1回目)

そこで感じたことをとりあえず文章にしてみようと思います。(まとまりなし)

解釈違い上等!個人的におもったことです💭💭

 

 

ネタバレ注意!!!!

 

 

恭一は私だ。そう何度か感じた。(特に前半)

もちろん異なる部分だってたくさんある。

私は彼みたいに仕事ができるわけでもないし。恋愛経験もそんなにない。今ヶ瀬のように思ってくれる人がいるわけでもない。

 

だけど、流されやすくその瞬間目の前の相手を傷つけないようにと動いてしまうところ。相手を傷つけないようにと理由をつけているが結局は自分のことしか考えていないところ。自分のことを愛してくれる人のことをがっかりさせたくないと考えるところ。そんなところに自分と恭一を重ね、こいつはクズだけどなんだか分かるな、自分がその立場でもそうしていたかも......と思わずにはいられなかった。

 

でもこの感情は物語が進んでいくうちに変化していった。

この映画の印象的なセリフと言えば「心底惚れるって全てにおいてその人だけが例外になっちゃうってことなんですね。」が挙げられると思う。(予告とかにも使われてたしね)周りに流され、例外を作らない恋愛をしてきた恭一はたった一人の例外今ヶ瀬を見つけたのだ。

 

恭一の恋愛には例外がいなかった。妻であった知佳子もそうだし、不倫相手の瑠璃子、大学時代の彼女の夏生、そして婚約までしたたまきも。彼の恋愛にとって自分が愛すことよりも愛されることが重要で、自分を求めてくれる相手を選ぶ。そして相手の求める自分を演じる。かなわない片思いとかは無縁なんだろうな。

 

そんな恭一の前に現れた今ヶ瀬。はじめは自分の不倫を隠してもらうための関係だったけどどこから特別な存在になっていったのだろう。

ここで一つ印象的だったシーンがある。屋上で洗濯物を干しているシーンだ。(個人的にすごく好きなシーン)ただただふたりではしゃいでいる。それまでの知佳子や瑠璃子とのシーンは常に相手の求める自分であろうとしている恭一が初めて自分の素をさらけ出していたと感じた。一緒に生活をしていく中で恭一にとって今ヶ瀬は打算なしで付き合える存在になっていったのだろう。

 

最終的に確かにふたりは思い合っていた。カーテンを元に戻し、一人になった部屋でいつも今ヶ瀬が座っていた椅子に座る恭一。(このシーンもめっちゃ好き!!)他の人と関係を持ちながら泣き出す今ヶ瀬。

きっとこの二人はまた一緒に暮らすのだろうなと思った。その中でまたすれ違いを繰り返していくんだろうな。

 

ちょっと話は変わるけど、やっと感情が自分に向いてくれた恭一のもとから離れる今ヶ瀬自身が性別ということにとらわれていたのかと思う。でもこの性別に対するコンプレックスは今の日本に根付いたものとか固定観念なののかなと感じた。

 

すこし薄っぺらく感じるかもだけど女とか男とかじゃなく人を思う気持ちは複雑で醜くくて、残酷で、でも美しいものなのかなと感じた。

 

もっと人生経験を、恋愛を重ねてまた見てみたいと思う映画だった。

まあとりあえず公開期間中にあと一回は見ると思うけど.......

 

とりあえず思ったことをまとめるとこんな感じです!!!見るたびに感想変わるんだろうな〜

めっちゃ恭一に感情移入してた!!!つぎはもっと別の立場から見てみよう!!!